別離

天井裏に住みついていた小鳥にヒナが誕生し、毎日朝早くから夕方遅くまで、何羽いるのか知らないけれど賑やかにエサをねだり続けている。
か細かった声はしだいに強く元気になってきた。
きっと大きくなったんだろうなぁ。
見えていないコドモの成長は早くて、会えていない時間がよけい長く感じられる。

カテゴリー: ch. Millf — きぃら 14:52

喪失

6キロを超える巨体で裏山を駆け回るボス猫のくせに、
「キィラッ!」
わたしの一言に、身を強ばらせて動けなくなる。
もうあのこっけいな姿を見たいと望むことさえできない。
−−さっきキィラが死んだよ。
携帯メール特有の半角カタカナに、もう生き物ではなくなってしまったキィラの存在感を思い重ねた。

カテゴリー: ch. Millf — きぃら 14:40

いる

昨朝見た猫の死体は、まだそこにあった。
なにかを思おうとして目を細めてみたけれど、朝の通勤時間はみんなあわただしくて。 小さな猫の死体は、あっという間に視界から消えてしまった。
幾人もの記憶に自分の死を知らせることのできた猫は幸せか。
ここに滞って幾年……誰にも知られず生きるわたしは。

カテゴリー: ch. Millf — きぃら 14:42